INFO and designの近況

2012.08.30

「教える」ということ、「学ぶ」ということ

Life

私のデザイン事務所のある長野市権堂町から150メートルほど北へ行った場所に、金属造形作家 角居康宏さんの工房『原風舎』があります。
その角居さんの工房に今週頭からインターンシップの男の子が来ています。
名前はカイ君。金沢から来た18歳です。
カイ君のお母さんと角居さんが以前からご友人という事もあり、師弟関係にぎこちなさも見られません。
私が訪ねていくと、カイ君は昔からいたかのように黙々と鑢にむかっています。
角居さんと私が会話をしていても、カイ君は黙々と鑢にむかいます。

私は角居さんに訪ねました。
「インターンシップでは主に何を教えたのですか?」
角居さんは答えました。
「ほとんど鑢をやってもらっているよ。今日はキーホルダーを自由に作ってもらっている。」

1週間のうち殆どが鑢作業。
私は金属造形の事はよくわかりません。
でも鑢はきっと地道で大変な作業だと想像ができます。
それでもカイ君は本当に金属造形が好きで、パレットの絵の具が乾くのを恐れるかのように夕飯の時間も惜しんで金属造形の勉強を続けます。
「今日の夕飯は唐揚げだよー。」
厳しくも優しい角居師匠の声が工房に響きます。

私も今年6月に美術学生のインターンシップ受け入れをいたしました。
大きなデザイン会社では中々学ぶ事ができない体験をしてもらうというコンセプトの、実体験の多い楽しいスケジュールで動きました。
しかし仕事の厳しさを中々伝える事ができないまま、インターンシップの期間が過ぎてしまったように思えます。

「海は楽しいなー。綺麗だなー。」
たまに海に行くとそう思います。
しかし海での生活には、海の厳しさもつきものです。
仕事も同様。

個人的には厳しさを伝えられる人間関係を築くまでに1週間ぐらいを要すると思います。
しかし1週間というインターンシップの中では人間関係をもっと短時間で築く事が必要です。
完全に私の力量不足でした。
今回短い時間でしたが、角居さんのインターンシップ受け入れに立ち会え、私も大切なことを学ばせていただきました。
私のインターンシップ受け入れについては、またいずれブログに書けるといいなぁ...なんて思います。