INFO and designの近況

2012.09.23

音楽が表現できること

Life

アンドデザインのある長野市権堂町から100メートルほど北へ行った場所に『ネオンホール』という施設があります。
『ネオンホール』って何?とよく友人から聞かれます。
うーん、何とも説明しづらい場所なのですが、ウェブサイトによるとライブハウス・小劇場・フリースペースとあります。
確かにライブハウスとして音楽イベントを行ったり、小劇場として演劇も数多く上演されているようです。
しかし私の中での認識はフリースペースとして活用されている姿でした。
写真愛好家が夜な夜な集まる夜の写真部、海外のテーブルゲームをみんなで楽しむテーブルゲームカフェ、漫画好きの大人たちが各々の一押し漫画をジメジメとプレゼンしあう漫画部、雑誌ムーを見ながら不思議なモノについて語るふしぎ探検クラブ、等々...。
とにかくニッチでアングラな事を大人たちが楽しくやっている、そんな素敵な場所です。

そのネオンホールに今日初めてライブを聴きに行きました。
今日はオータムローヤル、ザ・ブルテリアンズ、ジ・オーパーツ、murder murder、塩澤有輔の5組が出演しました。
一番の目的は現ネオンホールの管理人でもある哲朗さんと夏海さん率いるジ・オーパーツ。
昔からのファンの方と比べれば、私はまだ浅くしか聞いていないと思います。
ただ私が好きな彼らのバンドの良さは、歌も含めた演奏が好きなのは勿論ですが、詞が大好きなのです。
「雑草の下」の "諦め、妥協、無視、協調性" の部分や、「鉄塔」の "あの鉄塔の一番上にのぼって、言っちゃいけないことを言うのさ" の部分。
いつも笑顔を絶やさないように心がけ、ポジティブに振る舞うアクターのような自分の普段抑制している黒い部分が垣間見えるこの詞が好きなのです。

私には5歳の娘がいます。
まだ保育園の年中クラスで、嫌なことがあれば泣き、嬉しいことがあれば声を上げて笑う。ムッと来ることがあれば拳を握って怒ってくる。
感情表現はまだまだ赤ちゃんとあまり変わらない、よく言えば素直な時期です。
大人になるにつれて、嫌なことを言われても笑顔で応対し、嬉しいことがあっても真顔で謙遜する。
社会生活を営んでいく上では大切な事なのかもしれません。
でもその下で抑制されているものは私に限らず誰しもあるはずです。

ところで今こういう時代なので、直接表現できなくて抑制されているものを皆さんいろいろとお持ちだと思います。
言いたいことが声に出来なかったり、言葉や文章にしたら社会から爪弾きにされそう。表現しづらい事は多々あります。
しかしこういう時代だからこそ、カウンターカルチャーとしての音楽が暗闇の中ネオンのように輝けるのではないでしょうか。